とある電気技術者の資格挑戦記

電気、情報系の資格のこと、仕事のこととか

自宅のコンセント増設

(注意)今回の作業を自分で行うためには電気工事士の資格が必要です。
未保持ではできませんので、注意してください。

経緯

家を購入してから約1年。
初めての夏を迎えるにあたって、扇風機を使い始めていますが、リビングのちょうどいい場所にコンセントがなく、玄関前廊下から電源をとっていました。
電源コードが扉をまたいでしまうため、コンセントを増設できればいいなと思い、自分でやってみることにしました。

購入したもの

  1. ケーブル VVF1.6-2C ✕ 2m
  2. Panasonic 埋込扉付ダブルコンセント 金属取付枠付  WTF135239W ✕1個
  3. Panasonic コンセントプレート WTF8003W ✕1個
  4. 未来工業 あと付はさみボックス(1ケ用) SBP ✕1個
  5. Panasonic はさみ金具C型 WN3992KP ✕1個
  6. ELPA 差込み型コネクター3端子 P-3H  ✕1袋
  7. ボードのこ 引切り刃・押切り刃付 BN-300 ✕1個
ホームセンターでそろえて合計約3,300円でした。
内訳としては7のボードののこが一番高く1,700円ほどで、それ以外の電材で1,600円でした。
4と5はどちらかあればよかったのですが、5のはさみ金具の取り付けがあまり自信がなかったので、2タイプを購入しました。4のはさみボックスは、左上と右下のネジをしめるとはさみ部分が飛び出しつつボードを挟んでくれるタイプで、アイデアがすごいなと感動して買ってしまったものです。

工事


パネルボックスを当てて輪郭を鉛筆でなぞり、穴をあける場所を決めます。

ボードのこで切ります(切っているときの写真を撮り忘れた)

切った後はこんな感じ。筋交もなにもなくてホッとしました。
力もそんなに必要なく、「ボード用」の名に恥じない代物。買ってよかったと思いました。

電源はすぐ上にあるドアホンからもらいます。
一般的にはコンセントから送りで持ってくると思いますが、図面上柱があり通せるかどうか分からなかったこと、縦のラインならケーブルを落とすだけなので簡単そうだと思い、この方法にしました。

差込コネクタで分岐させます。1つはドアホン送り、残り1つが増設コンセント送り用です。

VVFケーブルを上から通します。すんなり行けました。

パネルボックスを設置しようとするところでトラブル発生。

パネルボックスの左上の「はさみ」部分がわずかに柱に当たってしまい、ネジが回っていきません。

固定が不確実なので、はさみ金具の方を使うことにしました。(両方買っておいてよかった・・・)

コンセントとはさみ金具をセットして

結線して取り付けます。

上部も結線します。

ブレーカーを入れて電圧確認。

プレートを付ければ完成。

扉が干渉しなくなりました!

まとめ

今回一番不安だったのは、なんといってもボードの穴あけです。

新築の物件に傷をつけるという行為自体はもちろんですが、(ないと思うけど)線を切ったりしないかなとか、(図面上ないと思うけど)筋交あったらどうしようとか、いろいろ考えました。

誤算だったのはパネルボックスが使えなかったこと。スイッチやドアホンのある「縦」のラインを気にしていれば防げたと思いますし、より綺麗に仕上がったかなと思います。


細かいミスはありましたが、久しぶりの電気工事は楽しかったですし、出来栄えとしては満足しています。

自分の力で暮らしを改善できるというのはDIYの醍醐味ではないでしょうか。

せっかく買ったボードのことパネルボックスが余ってしまったので、また必要が出てきたらやってみたいと思います。








電験二種二次試験を受けてきました

11月13日、令和4年度電験二種二次試験を受験してきました。
これまで2か月程度、可能な限りの準備をして当日を迎えました。
感触としては、(部分点があったとしても)合格ラインには届かないレベルですが、次回に向けての反省点や受けてみて得られたものも多くありました。

電力・管理

大問6問中、4題を選択します。
まず選択したのは問6。需要率や負荷率を計算する問題で、比較的得点しやすそうだったので選択、8割程度は解答できたと思っています。
続いて選択したのは問1。水力発電の出力の公式が分かっていれば解けそうと思いましたが、オンピーク時とオフピーク時の解釈を間違えていたようで、誤答。部分点がどこまでもらえるかですが、正直期待できそうにありません。
論述問題は問3と問4を選択。部分点でも取れればと単語を並べてそれらしく解答しましたが、的外れな解答をしているところも多くあり、手ごたえは微妙です。
得点率としては4~5割程度とれている程度かと思います。

機械・制御

大問4問中、2題を選択します。
パワーエレクトロニクスは捨てていたので、問1の誘導機から着手。
公式が分かっていれば当てはめていくだけだと思っていましたが、これに苦戦。
例えば電流を求める問題。明らかに大きい桁数の答えになる→自分の回答に疑心暗鬼になる→序盤の問題に手戻りする→時間ばかりがかかってしまう、という悪循環に陥り、まともに解答できたのはすべりの問題だけという結末です。
さらには問4の自動制御。問1に時間をかけすぎてしまい、充分な時間がない中だったので、計算ミスの連続。自動制御は素直な問題も多く、多くの受験者が得点源にしている分野で、私も重点的に勉強してきた分野だったからこそ、悔いの残る結果でした。
得点率としては4割程度あればいいかなという感触です。


全体を振り返って

電験受験歴は長いですが、初挑戦となる2種2次試験の難易度の高さを痛感しました。
特に機械・制御科目は時間が非常に短い中で、選択する問題を見極める能力と計算を短時間で正確に行う能力が必要になると感じました。
受験してみて得られたものも多くあるので、来年度は雪辱を果たせるよう頑張っていきたいと思います。

第二種電気主任技術者一次試験、通過

本日、第二種電気主任技術者試験の一次試験の合格発表がありました。

結果は【合格者一覧にあります】ということで、一次試験通過です。

 

二次試験まで2カ月少々です。

弱気なわけではありませんが、来年度も見据えての長い挑戦だと思っています。

一発合格できるほど生易しいものではないですし、自分の今の能力を過信もしていないからです。

とはいえ、限られた期間ですができるところまで頑張りたいと思います。